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僕のイリアス・オデュッセイア詩画／トロギリイエーシャス ＋ TROGREEIECES_000 ないない王のオデュッセウス 2018年後期からはじめた『僕のイリアス・オデュッセイア詩画／トロギリイエーシャ ス』は、トロイエー（以下、音引き略）とギリシャの国名をシャッフルしてつくった私 の造語です。語尾に『…ス』をつけたのはギリシャ語に「ス」のつく言語が多いことか ら、トロイエ戦争によってトロイエがギリシャに支配されたことの意味に於いて、造語 の語尾に「ス」をつけて終止（植民地化）させた。けれども醜い戦争はなにも残しては くれなかった。敗者は無論のこと、勝者の英雄も、その艦隊も、女も、財宝も、時間と いう水の泡に流されて、海の藻屑と消えていった。ギリシャ悲劇のルーツは、このトロ イエ戦争にあるだろう。 生き残ったものは少なく、ひとりオデュッセウスだけが漂泊し、歳を重ね、無駄を重ね ながら、いつしかタオイストのようなものになってゆく…。なってほしいなと願う魔法 の呪文、それが「トロギリイエーシャス」なのです。小さな犬という言葉なき連れを伴 ったタロットカードの愚者のように。 いつかの香具師が、いよいよこの夜娘をつれにきたのです 大きな鉄格子のはまった、四角な箱を車に乗せて 小川未明『赤いろうそくと人魚』より 工事中です。    ＊ ＊ ＊ ＊ I N D E X ＊ ＊ ＊ ＊   trogreeieces_001 trogreeieces_002 trogreeieces_003 詩画へ至る、断章 オデュッセウス カッサンドラ   trogreeieces_004 trogreeieces_005 アンドロマケ エレクトラとオレステス  |
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